Amitostigma’s blog

野生蘭と沖縄の植物

・無菌培養

マツバランの「実生」

from Okinawa island, Japan. 沖縄本島産マツバランの「実生(みしょう)」苗。6年前に書いた記事の個体だが、あれからずいぶん大きくなった。 マツバランは小分けにして生育を押さえると2号鉢に収まる程度の小苗に留まるし、大鉢植えにして肥料を効かせると…

日本産の野生ランを育てるのは犯罪です

こちらが法律で販売・譲渡が規制されている生物種のリスト(2020年時点) https://www.env.go.jp/nature/kisho/pamphlet/pdf/kokunaikisho.pdf (下:2023年、改訂版を追記) https://www.env.go.jp/content/000113583.pdf 環境省は、絶滅が危惧されている動…

Habenaria fumistrata?

from Thai. ハベナリア・フミストラータとして入手したラン。タイ産。 学名は Habenaria diphylla が正しい可能性もあるが、近似種が多くて確定できない。詳細は下記(英語)参照。 上画像とは別の株。ヒゲ(唇弁の側裂片)の角度や長さには個体差がある。 …

Chloraea chrysantha in flask

seedlings クロラエア・クリサンタの無菌実生苗。気温が下がってきて夏期休眠から目覚めた。親個体については過去記事参照。 栽培・繁殖に関するデータはしっかり収集できたが、結論としてはこれも(管理人の基準では)栽培不可能種である。ネジバナのように…

ダイサギソウは栽培不可能(異論は認めない)

Habenaria dentata ’Hakuho-zhishi'(White Phoenix) from Okinawa island, Japan. ダイサギソウ「白鳳獅子」系。沖縄本島で見つかった変異系統。亡き師匠が発見者から譲り受けた個体がオリジンだそうで、管理人は師匠から種子を分けてもらって無菌培養で育成…

Nervilia nipponica propagation in flask

bloom in flask > autopollination > mature seeds > autocultivation 昨年12月に紹介した沖縄本島産ムカゴサイシンの続報。菌依存性が高く、鉢栽培は困難なのでフラスコから出さずに継代培養しているが、今年は5本が開花してそのうち1本が結実した。 鉢栽…

チュウミズトンボの種子

continue from 01/08/2017 25 days after pollination 8月1日の記事の続き。 (ミズトンボ×オオミズトンボ)×セルフ、交配後25日目 seed pods 果実の拡大画像。 almost mature embryo of 25 days seeds 稔性チェックのため果実から取り出した種子、拡大画像…

ムカゴサイシンの種を播いてみた

Nervilia nipponica from Okinawa island, Japan. in flask propagation. 沖縄本島産ムカゴサイシン、フラスコ実生。某研究者が研究材料として採集してきた果実を強奪し、サヤの中に入っていた種子を培養したもの。 bloom in flask. フラスコ内での開花。沖…

オオミズトンボ販売開始

Habenaria linearifolia seedling, by A.G.Y. Nursery. オオミズトンボ。 昨日のオオスズキサギソウ(仮称)と同じ場所で栽培されていた。某業者さんが北関東産の個体から実生増殖し、数年前から販売している系統だそうだ。 オークションで転売されて数万円…

Diuris alba

from Australia. ディウリス・アルバ。白花変種ではなく、そういう学名の基本種。 オーストラリア原産の冬緑性地生蘭で、某業者からまとめて購入した。 こちらは唇弁の斑紋が少ないタイプ。側愕片が長い。 こちらは唇弁が全体に染まるタイプ。側萼片が比較的…

Tubers of Amitostigma pinguiculum.

2nd Years tubers of flask propagation. 中国大花チドリ。異株交配実生、無菌培養2年目。生育が遅いので発芽してから2サイクル培養しないとフラスコから出せる大きさにならない。 1 Year after deflask. harvested 91 small tubers. select big tubers an…

Habenaria dentata

flask propagation. from Kyusyu island, Japan. 九州産ダイサギソウの無菌培養。九州以北(九州、四国、紀伊半島など)の個体群は沖縄産に比べて生育サイクルが早く、採り播きすると年内に発芽してしまって冬期の温度管理が面倒臭い。ガッツリ加温して1年…