Amitostigma’s blog

野生蘭と沖縄の植物

2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Amitostigma lepidum 'Leopard blotch'

seedling. オキナワチドリ実生。 これだけ変異の多いランなのに、本土ではイワチドリやウチョウランの陰に隠れてしまっていてコレクターがほとんどいない。一方で沖縄では園芸といえば庭植えガーデニングのことで、コレクターどころか鉢植え栽培のできる人が…

Amitostigma lepidum 'Dots form'

seedling. オキナワチドリ霧点花。形質としてはレアな部類だが、離れて見ると並花と大差が無いので展示会などには不向き。赤黒いとか白いとか、興味の無い人が通りすがりに見ても判るような、わかりやすい変異でなければ欲しがる人はいないようだ。

Amitostigma lepidum 'narrow lip with blotch'

seedling. オキナワチドリ大点花。このタイプは「紅一点花」という商品名で流通していることがあるが、オキナワチドリの「紅一点」は大点が密集して大きな斑紋になっているだけで、遺伝的には多点花。他のチドリ類に存在する真正紅一点花(単一遺伝子劣性遺…

Amitostigma lepidum 'Spotless Pink'

seedling. オキナワチドリ無点花。昨日の酔白花と同時に進めている育種ラインだが、こちらは色揚げ。出発点が同じでも目的地は反対方向。

Amitostigma lepidum 'Spotless form'

not alba. オキナワチドリ酔白無点。(酔白:すいはく=お酒に酔ったようにほんのりピンク色、という意味の園芸用語。ピンク色に見えないぐらい色の薄い花のこと)。 地色の白っぽい個体を選別交配して色抜きした系統。 純白花ではないので花粉は黒っぽい。…

Amitostigma lepidum

seedling. オキナワチドリ実生。今の基準だと個体名をつけるほどではなく、業者の販売品の中に混じって未選別で売られているレベル。 オキナワチドリは専門コレクターがゼロに近く、興味を持つ方でも「一鉢ぐらいは育ててみてもいいかな」程度。まとまって売…

Amitostigma lepidum 'Wild clone #227’

leaves 研究者の方から譲ってもらった某島の野生サンプル。欲しい!と言ったら「これ、普通のオキナワチドリだよ?」と怪訝な顔をされたが、さて、普通の一言で片づけて良いものか。 野生オキナワチドリは一般に葉質が薄く、肥培しても肉厚で濃緑色の葉には…

Amitostigma lepidum 'Hatsu'

variegated leaf.(almost normal) オキナワチドリ斑入り「初」。師匠の野生選別個体で、品種名の由来は「他品種よりも開花が早く、シーズン初の開花になることもあるから」だそうだ。 斑入りといっても葉先に少し入るだけで判りにくい。肉眼だとかろうじて斑…

Amitostigma lepidum 'blotch form'

seedling. オキナワチドリ大点花。

Amitostigma lepidum 'alba form'

seedlings. オキナワチドリ純白花(遺伝子型1)、実生。リュウキュウイノモトソウ地模様型(幼苗時は青葉)とアマミカタバミが飛び込んだので、こまめに刈りこんで生育を押さえている。抜いたほうが早いのだが、野生絶滅品種と絶滅危惧ⅠAは心情的に根絶しづ…

Amitostigma lepidum 'narrow lip form'

seedling. オキナワチドリ実生。この育種ラインでは斑紋形質などは多少いじっているが、花型は野生標準花からあまり離れないように世代更新を重ねている。 途中過程で「葉が傷みやすい」「生育が遅い」「草丈が間延びする」「肥料負けしやすい」「増殖率が悪…

Amitostigma lepidum 'broad lip form'

seedling. オキナワチドリ実生初花。少し傷みがある。 面白い花だが花粉塊が無かった。おそらく染色体異常か何かだと思われる。実生で1本だけ変なものが出てきた時は不稔になっている場合がしばしばある。 一応、他花の花粉をつけてみて稔性をチェックしてお…

亡き師匠を想う

'The Wild Orchid Journal' 02/1989 37年前の雑誌を引っ張り出してみた。この号では、今は亡き師匠が撮影した沖縄本島産オキナワチドリの野生選別個体の数々が紹介されている。 上の画像は雑誌から引用したものだが、当時はまだ銀塩カメラだったので小さな花…

Amitostigma lepidum 'unnamed'

selected seedling. オキナワチドリ実生選別個体(未命名)。 画像の株は花蕾が5個ついている成熟株だが、全体に肉厚で肥培しても大型化しない。4倍体ではないかと疑っているが、余裕がなくて検定交配していない。沖縄本島産のオキナワチドリの花は地色が白…

無題