Amitostigma’s blog

野生蘭と沖縄の植物

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Viola yedoensis var. pseudo-japonica

in Habitat. Okinawa island, Japan. リュウキュウコスミレ。ノジスミレの南方亜種。ノジスミレ亜種群は本州以南、沖縄から中国、朝鮮半島、台湾、フィリピン、東南アジアからインドまで広域に分布する。沖縄では最も普通に見られるスミレで、市街地や公園、…

Amitostigma lepidum 'Honoo'

from Okinawa island, Japan. オキナワチドリ「炎」(ほのお)。沖縄本島、東村・川田地区で20年以上前に発見されたと伝えられる。現在の自生地は植生遷移でオキナワチドリが消滅しており、大点花どころか並花一本も見つけることはできない。 野生由来の旧銘…

Melothria liukiuensis

in Habitat, Okinawa island, Japan. クロミノオキナワスズメウリ。雌雄異株で画像は雄花。 赤い実の成るオキナワスズメウリはいつのまにかガーデンセンターなどで普通に売られる植物になっているが、こちらは実がオリーブの色(オリーブグリーン~淡黒紫色…

Pterygodium alatum

from South Africa. プテリゴディウム・アラツム。南アフリカ産の冬緑性地生蘭。某業者からPterigodium catholicumの種子として購入したものを無菌培養したらこの花だった。 Pte.catholicumはきわめて少数だが国内で苗が販売されたことがあり、栽培難易度は…

オキナワチドリ古典品種 '白馬'

Amitostigma lepidum 'Hakuba' from Amami island, Japan. オキナワチドリ「白馬」。昭和60年発刊の「野生ラン変異事典」(栃の葉書房)で初発表された、オキナワチドリ最古参品種の一つ。昭和50年代末に奄美大島で発見されたと伝わっており、現時点で30年以…

Amitostigma lepidum

seedling. オキナワチドリ実生。花弁が濃色で、こういう花は探してもほとんど見つからない。育種親として使えば面白い結果を出せるだろう。 とはいえ花色や花型の遺伝には多数の遺伝子が関与するので、交配育種にはものすごく時間がかかる。管理人には残念な…

Lysimachia mauritiana

in Habitat. Higashi village, Okinawa island, Japan. ハマボッス。沖縄本島・東村にて。 サクラソウ科オカトラノオ属の越年草。北海道から沖縄、アジアから太平洋諸国までの海岸に広く分布しており沖縄固有の植物ではない ・・と考えられていたのだが、近…

Amitostigma lepidum 'Unnamed'

seedling. オキナワチドリ実生。細弁狙い交配ラインから得られた。なかなか面白い感じだが、残念ながら染色体異常だったようでほぼ不稔。育種親としては使用できないので損種実験体部隊に編入。

Amitostigma lepidum 'Narrow lip form'

seedling. オキナワチドリ細弁花。昨日の花と交配するとどういう子供になるか。おそらく並花になるだろうが、そこから再度交配して形質分離させていけば大輪細花が ・・10年以上かかるかな(ため息)

Amitostigma lepidum 'Unnamed'

seedling. オキナワチドリ実生。円弁ばかりでは飽きてくるので、細弁を目指して選別中。

Prunus sp.

Scientific name undescribed. from Kumejima island, Okinawa pref. Japan. クメノサクラ。琉球王朝時代に沖縄・久米島の士族が庭園に植栽して楽しんでいたという地域ローカル樹木。遺伝子解析ではツクシザクラ(ヤマザクラ九州亜種)に近いらしい。沖縄原…

Zeuxine strateumatica f. rupicola.

in Habitat. Okinawa island, Japan. チクシキヌラン、沖縄本島にて。 唇弁の先が丸くて2裂するものをキヌラン、尖るものをチクシキヌランとして分類するそうだが、両者が混生していたり中間タイプがあったりするのでよく判らない。 生活史は腐生蘭に近い。…

Amitostigma lepidum 'Spotless form'

'Miyarabi' from Okinawa island. オキナワチドリ「美童」(みやらび)。品種名は琉球語で「美しき乙女」を意味する。亡き師匠が20年以上前に選別した品種。性質が弱く、人気のある品種でもないので管理人以外に今でも栽培している方がいるか不明。 栽培環境…

Tabebuia impetiginosa

from Brasil. in Okinawa island. モモイロイッペー。ノウゼンカズラ科の落葉高木で、ブラジルの国花。和名は南米原住民のトゥピー語で「皮の厚い木」を意味するイッペー(に由来するポルトガル語、イペー・ホッショIpe-roxo)から来ている、とグーグル先生…

2016年度、オキナワチドリ育種の過程

seedling. オキナワチドリ無銘円弁。大点花と大輪個体「国頭の誉」の後代、F4世代実生。画像個体と同一クローンの流通を5年ほど前から確認しているが、園芸誌などで紹介されている事例はまだ見たことがない。そこそこ見られる品種だと思うが、きちんと作り…

Ranunculus extorris var. lutchuensis

in Habitat. Okinawa island,Japan. ヤエリュウキュウヒキノカサ。沖縄本島の自生地にて。 以前にも何度か紹介しているが、沖縄諸島特産の冬緑性の多年草。水田のあぜ道のように、大型草本が無く適度に表土が攪乱される環境に自生する。かつては農村で普通に…

Habenaria hybrid

Habenaria (medusa X dentata) X rhodocheila. ハベナリアの三元交雑種。ハベナリアは別種との交配親和性が低いので、交雑種は不稔になることが多い。少しは稔性があって次世代以降ができたとしても、画像のような遺伝子異常と思われる変な花になったりする。…

Traditional Sweets of Ryukyu Kingdom

'Kippan' This sweets made from Citrus keraji var kabuchii 's fruit. 知人からの土産。琉球王国伝承菓子・橘餅(きっぱん)。 沖縄在来の柑橘類、カーブチーの実を煮詰めて練り固め、砂糖衣をかけたもの。300年ほど前から作られていると言われる古い歴史…

純白紫点花の始祖

Amitostigma lepidum(Ponerorchis lepida) 'Saotome' from Tokunoshima island, Kagoshima pref. Japan. オキナワチドリ「早乙女」(さおとめ)。伝・徳之島産の純白紫点花。遺伝形式はウチョウランやイワチドリの純白紫点花と同じ。(単遺伝子変異、劣性遺…

Solandra maxima

from Mexico. ウコンラッパバナ(鬱金喇叭花)。中南米原産、ナス科の半ツル性樹木。大型で低温耐性に欠けるため、本土では植物園の温室などでしか見られないようだ。沖縄だと屋外で普通に育つのであちこちに植栽されている。 地面に落ちた花。人間の顔ぐら…

Amitostigma lepidum 'Spotless form'

seedling. オキナワチドリ無点花。 この花の持つ「個性」を引き出せれば・・。手法として難しい部分はないが時間がかかる。そして管理人に残された時間はそれほど長くない。

Cosmos bipinnatus cav.

Yesterday, in garden center at Okinawa island. 桜を見たあとガーデンセンターで買い物。今の季節の花、コスモスがポット植えで売られていた。 沖縄では普通ですが何か?