Amitostigma’s blog

野生蘭と沖縄の植物

2015-01-01から1年間の記事一覧

Seeds of Habenaria.

Hab. dentata 'Hakuho-Jishi' X self. ダイサギソウ「白鳳獅子」系、自家受粉種子。有胚率は比較的良好。 ハベナリア類は一般的に個体寿命が短かく、分球率も低いので系統維持には実生更新が必須。ところが大部分のハベナリアは近交弱勢が激しく、自家受粉だ…

Pandanus odoratissimus

in Habitat, Okinawa island, Japan. パイナップルの木。黄色く熟したら本土に出荷する。本土では小さな鉢植えしか流通していないが、沖縄で地植えすると見上げるような大木になる。 ・・という説明で観光客を騙すのはなかなか楽しい。(2022年追記。最近はG…

Tubers of Amitostigma pinguiculum.

2nd Years tubers of flask propagation. 中国大花チドリ。異株交配実生、無菌培養2年目。生育が遅いので発芽してから2サイクル培養しないとフラスコから出せる大きさにならない。 1 Year after deflask. harvested 91 small tubers. select big tubers an…

Pickles of Asplenium spp.

from Ishigaki island, Japan. 石垣島みやげ、オオタニワタリのピクルス。一時期はア〇ゾンの通販でも扱っていたが、現在は入荷していない模様。 オオタニワタリ類は厳密には何種類かに分類されるようだが、見分けがつきにくく味も同じなので一括して「オオ…

Amitostigma lepidum

spotless form seedling, too early blooming. オキナワチドリ実生、今期の初開花。1月頃に咲く株はたまにあるが、12月中旬に咲くのはさすがに珍しい。交配親もかなり早く咲く個体だったので、花の咲く時期には遺伝性があると思われる。ただ、オキナワチド…

Amitostigma lepidum 'Oki-no-wa'

cultivate by S.nursery. 今春のアルバムからオキナワチドリ「沖の輪」。某展示会にてS園芸さんの展示出品。 オキナワチドリは苗があまり販売流通していないが、「沖の輪」だけは例外で毎年コンスタントに流通している。今秋はどういうわけか業者の通販リス…

Arisaema heterocephalum subsp. okinawense

Harvest of berry. オキナワテンナンショウの果実が赤熟し、茎が萎びてきたので収穫。 果肉に発芽抑制物質が含まれているので、種子だけ取り出して水洗いしてから播く。果肉は有毒で、素手でつぶすと手が腫れてしまう。手袋着用が必須。 ....and seeds 今年…

Philoxerus wrightii

in Habitat. Okinawa island, Japan. イソフサギ。海岸の海水をかぶる岩上に生えるヒユ科の植物。花色は白に近いものから黄色、淡褐色、紅色まで産地によってバリエーションがあり、多肉質の丸い照り葉も山野草的視点から見てなかなか魅力的。が、ネットで検…

Habenaria dentata

flask propagation. from Kyusyu island, Japan. 九州産ダイサギソウの無菌培養。九州以北(九州、四国、紀伊半島など)の個体群は沖縄産に比べて生育サイクルが早く、採り播きすると年内に発芽してしまって冬期の温度管理が面倒臭い。ガッツリ加温して1年…

Amitostigma lepidum

now growing. 知人が「某園芸資材会社の活力剤がオキナワチドリに特異的に効く」と言っていたので試してみた。同一品種で対象区を作って比較しなければ実験として無効だが、今のところは好印象。 しかし肥料や用土を急に変えた場合、地上部の生長が良くなっ…

Tuber of Habenaria hybrid

Habenaria rhodocheila X (Hab.medusa X Hab.dentata) look like Hab.dentata. ハベナリア・ロドケイラに(メデューサ×ダイサギソウ)の花粉をかけた交配種の球根。フラスコ出し2年目。ロドケイラの球根は扁平なイチョウイモ型だが、この交配種の球根はダイ…

Stigmatodactylus sikokianus Maximovicz ex Makino Calypso bulbosa (L.) Oakes var. speciosa (Schltr.) Makino 牧野富太郎生誕記念切手。最近は実際の植物でなく美術・工芸品などを買ってコレクション欲を満たす事にしている。

Amitostigma hybrid.

Amitostigma lepidum 'blotch form' X Ami. pinguiculum. オキナワチドリ大点花×中国大花チドリ。オキナワチドリの花の小ささと、大花チドリの花付きの悪さ・葉の傷みやすさを合わせ持つ画期的な交配種。(苦笑) 遠縁交配なので半数体的な虚弱さがあり、生…

Luisia teres var. botanensis.

flask propagation. 与那国島産タカサゴボウラン無菌培養。培養データ収集のため播いてみた。何株かは開花まで育ててみる予定だが、大部分は処分することになる。 以前は「希少種を手に入れた時は、増殖して世に広めねば!」とか熱くなっていた時期もあるが…

'The Wild Orchids of Taiwan'

台湾の本。英文表記。台湾には沖縄産野生蘭の近縁種・共通種があるので参考資料として入手した。オールカラー写真で珍品も多く収載されているが、収載されていない種類もけっこうあるようだ。ほとんど全部が自生地写真なので貴重だが、古い写真をパソコンに…

Habenaria sp.

from South Africa. 南アフリカ産ハベナリア。Habenaria cornuta の誤品で導入されたもので、種名は確定できていない。昨日のaff.schimperianaの近縁種と思われ、並べてみないと区別がつかないぐらい似ている。 しかし今回のほうは暑さを嫌い寒さに弱く、分…

Habenaria aff.schimperiana

from South Africa. 南アフリカ産のハベナリア。これは昭和時代に東京の栽培家(故人)が個人輸入した系統だそうだが、類似種が非常に多く正確な種名が絞りこめない。国内ではアフリカサギソウという商品名でまれに流通しているが、栽培している人をまったく…

閑話

琉球豚「あぐー」のロースト。那覇市内の某料理店にて。 沖縄在来豚の「アグー」は脂肪採取用品種(昔は油が貴重品)だったため、食肉生産には不向きで飼育が急減。1983年調査で生存が確認されたのは高齢個体を含め30頭、近親交配が進んで子豚が正常に育たな…

Amitostigma lepidum 'Iso-no-Shiranami'

from Okinawa island. Japan. オキナワチドリ斑入り「磯の白波」。1989年に雑誌発表された古い品種で、斑入りとしては「沖の輪」に次ぐ古参。しかし性質が弱くて育てにくく、「沖の輪」が増殖されて数は少ないものの通販やネットオークションで流通している…

Dish of Calanthe discolor

by Ryohei Koiso(1903-1988) 小磯良平画伯の原画によるエビネ絵皿。(1970 Rkoiso) 小磯画伯は昭和期を代表する洋画の巨匠。人物画の名手として知られるが植物画も多く遺しており、植物画だけを集めた画集も出版されている。 画像の絵皿は印刷による量産品…

Aeginetia indica

in Habitat. Okinawa island, Japan. ナンバンギセル。イネ科などに寄生する無葉の植物。沖縄特産ではなく日本全国で見られる。ススキなどを鉢植えにしておいて根の中に種子を播けば栽培できるようだが、面倒なのでやってみたことがない。

Callicarpa oshimensis var. iriomotensis

from Ishigaki island, Okinawa pref. Japan. イリオモテムラサキ。ムラサキシキブの仲間で、オオシマムラサキの八重山諸島固有変種。盆栽樹種として有用だと思う。しかし四季の感覚が本土と微妙に異なる沖縄では、秋の紅葉や実成りが季節を感じさせるアイテ…

Amitostigma lepidum in Habitat.

Okinawa island, Japan. 自生地のオキナワチドリ。花が咲いている時期に自生場所をピンポイントで把握しておかない限り、今の時期に自生個体を見つけるのはまず無理だろう。 自生しているすぐ横を通ったとしても、生えている事に気付かないと思う。 見つけろ…

Habenaria hybrid

Habenaria ciliolaris X Hab. medusa. 台湾産の玉蜂蘭(ネバリサギソウ)と東南アジア産メデューサの交配種。メデューサは節操なく何にでもかかるので交配親としては非常に秀逸。

Amitostigma lepidum 'Akegumo'

from Okinawa island, Japan. オキナワチドリ斑入り「明け雲」。「綾雲」と同じく、亡き師匠が20年以上前に選別固定化した品種。師匠の命名は琉球王朝時代の古謡集「おもろさうし」歌詞からの引用が多いが、これもその一つ。 栽培が劇的に難しいという事はな…

Habenaria hybrid

Pecteilis radiata X Habenaria medusa. サギソウにハベナリア・メデューサを交配したもの。同交配を宮崎の業者さんが作出して販売していた事がある。画像個体は耐寒性、増殖率ともにメデューサのほうに近い。沖縄の夏には耐えるものの性質虚弱で栽培しづら…

Wooden craft

Paphiopedilum made by Cherry wood. 某所にての展示品。 鈴木鳳峯氏作、山桜を使った木彫。専門外なので種名がわからない。

Habenaria natural hybrid

Pectailis radiata X Habenaria sagitiffera from Akita pref. Japan. cultivate in Chiba pref. Japan. 参考例としてスズキサギソウ。サギソウとミズトンボの自然交雑種。和名は昭和時代に栽培名人として名高かった鈴木吉五郎翁(故人)が育てていたことに…

Habenaria medusa

from Thai. ハベナリア・メデューサ。Habenaria myriotricyaという名前でも流通している。ハベナリア属でもトップクラスの美花なので流通量は比較的多い。 栽培容易と紹介されていることがあるが、まあ花を咲かせるだけであれば、熱帯産ハベナリアの中では容…

Habenaria lindleyana

from Thai. ハベナリア・リンドレヤナ。散発的に少数が輸入されて流通しているが、入手しにくい。 栽培難易度は熱帯系ハベナリアとしては普通。生育適温が30℃以上なので、生育期間中に25℃以下にならないようにするのがコツ。実生する場合はハイポネックス培…