Amitostigma’s blog

野生蘭と沖縄の植物

・Habenaria

過去記事まとめ(オオミズトンボ種間交配)

2014年の原種親から、今年度(2022年、交配第3世代)までの経過。 Habenaria sagittifera 原資1:交配母体のミズトンボ、栽培下増殖個体。2014年、関東某所にて撮影。 ミズトンボの花のアップ。 Habenaria linearifolia 原資2:花粉親のオオミズトンボ、…

サギソウ「飛翔4世」

この画像は「飛翔」ではない。某氏のオリジナル品種で、一般流通はしていない。 オークションの見本画像に何度も盗用されてしまったが、すべて無断使用、なおかつ品種詐欺である。見つけた方は運営に通報していただきたい。 今回は過去画像の整理。以前に本…

Pectabenaria 'Unregistered' F3

((Pecteilis radiata X Habenaria linearifolia) X Hab. lineariforia) X Hab. linearifolia ((サギソウXオオミズトンボ)Xオオミズトンボ) X オオミズトンボ。 知人が某業者バックヤードにて撮影した画像を転送してもらった。(公開許可済) 地生蘭の場…

Habenaria dentata 'Leafless'

Habenaria dentata 'Leafless form' ダイサギソウ変異個体「開花時葉無し」。 本土産(産地不明。鹿児島?)のダイサギソウの実生から選別された系統。未開花苗(下方に写っている株)は普通に葉があるが、開花球になると葉を出さずにいきなり花が咲く。 プ…

Habenaria hybrid

Habenaria ciliolaris X Hab. dentata. 台湾産のネバリサギソウと、ダイサギソウの交配種。 花傷みが激しい。鑑賞的にはとりたてて騒ぐような要素は無い。

Habenaria fumistrata?

from Thai. ハベナリア・フミストラータとして入手したラン。タイ産。 学名は Habenaria diphylla が正しい可能性もあるが、近似種が多くて確定できない。詳細は下記(英語)参照。 上画像とは別の株。ヒゲ(唇弁の側裂片)の角度や長さには個体差がある。 …

業務連絡:こういうのが咲くそうな

((サギソウ標準花 X 「八月(はづき)」) X シブリング)=「実生・その1」 本土の某所で撮影。 側花弁が唇弁化した「二蝶咲き」で距が2本ある。萼片は2枚のみ、唇弁が欠損している。この株は花粉、柱頭、子房が退化しており結実しない。 こちらが祖父…

Habenaria hybrid F2

(Habenaria sagittifera X Hab.linearifolia) X Hab. linearifolia (ミズトンボ♀ X オオミズトンボ♂)X オオミズトンボ♂ 某所にて撮影。4分の1はミズトンボの血が入っているはずだが、ほぼオオミズトンボ。 唇弁が純血オオミズトンボに比べるとほんのわず…

Habenaria unknown hybrid

probably, Pectabenaria Rapee Sagarik (Pecteilis susannae X Habenaria myriotricya=medusa) X Hab.?? ラベル間違いで入荷した正体不明のハベナリア(おそらく交配種ラピー・サガリク)が自然結実していたので試しに播いてみた実生個体。 www.orchidroot…

ダイサギソウは栽培不可能(異論は認めない)

Habenaria dentata ’Hakuho-zhishi'(White Phoenix) from Okinawa island, Japan. ダイサギソウ「白鳳獅子」系。沖縄本島で見つかった変異系統。亡き師匠が発見者から譲り受けた個体がオリジンだそうで、管理人は師匠から種子を分けてもらって無菌培養で育成…

ハベナリアを栽培できない理由

Habenaria medusa from seed. ハベナリア・メドゥーサ(ミリオトリカ)。管理人実生個体。初めて入手したのは15年ほど前になるだろうか。それ以来実生で殖やしながら育て続けてきたが、結論としては自分には栽培不可能な植物だった。 まず第一に低温になると…

Pectabenaria 'Unregistered' F2

(Pecteilis radiata X Habenaria linearifolia) X Hab.linearilofia (サギソウ♀×オオミズトンボ♂)× オオミズトンボ♂ 当ブログで2016年に紹介した栽培場で、戻し交配によって作られた交配種。 sister plant 1 姉妹個体。交雑種の後代なので形質にはバラつき…

チュウミズトンボの種子

continue from 01/08/2017 25 days after pollination 8月1日の記事の続き。 (ミズトンボ×オオミズトンボ)×セルフ、交配後25日目 seed pods 果実の拡大画像。 almost mature embryo of 25 days seeds 稔性チェックのため果実から取り出した種子、拡大画像…

チュウミズトンボ(仮称)

Habenaria sagittifera X Hab. linearifolia ミズトンボ♀ X オオミズトンボ♂ 人工交配個体。某植物園バックヤードにて撮影。仮称はチュウミズトンボ(笑) 萼片がミズトンボより白いが、後ろに強く反転する特徴はミズトンボに近い。距の形状は両親の中間型。…

Habenaria rhodocheila complex hybrid.

Hab.rhodocheila complex 'Small Flower' X (aff.militaris X (rhodocheila X other rhodocheila)) ハベナリア・ロドケイラ種群内、4系統を使った交配個体。丈夫で分球率の高い小輪個体に、比較的花色の良い個体をかけてみた。花型はあまり良くないが、花色…

Habenaria Jiaho Yellow Bird

Habenaria rhodocheila(orange) X Hab.medusa ハベナリア・ロドケイラ×メデューサ。管理人交配個体。 ロドケイラ系とメデューサの交配は各国で散発的に作出されている。サンダーズリスト(ラン科植物交配登録)では、ロドケイラ×メデューサは台湾の佳和蘭園 …

Habenaria rhodocheila complex hybrid.

Habenaria xanthocheila X Hab. erichmichaelii. ハバナリア・キサントケイラ(黄色)X エリミカエリ(ピンク)。 色がやや淡いことを除けば、ロドケイラ種群のオレンジ個体群とほとんど区別がつかない。オレンジは赤系と黄色系の重ね色だと解釈して良いのだ…

オオミズトンボ販売開始

Habenaria linearifolia seedling, by A.G.Y. Nursery. オオミズトンボ。 昨日のオオスズキサギソウ(仮称)と同じ場所で栽培されていた。某業者さんが北関東産の個体から実生増殖し、数年前から販売している系統だそうだ。 オークションで転売されて数万円…

オオスズキサギソウ(仮称)

Pecteilis radiata X Habenaria linearifolia サギソウ X オオミズトンボ(別名サワトンボ)。某植物園のバックヤードで撮影。沖縄では自然気候下で栽培できない植物の一つ。 サギソウとミズトンボの交配種であるスズキサギソウ(Pectabenaria Yokohama: Pect…

Habenaria hybrid

Habenaria (medusa X dentata) X rhodocheila. ハベナリアの三元交雑種。ハベナリアは別種との交配親和性が低いので、交雑種は不稔になることが多い。少しは稔性があって次世代以降ができたとしても、画像のような遺伝子異常と思われる変な花になったりする。…

Seeds of Habenaria.

Hab. dentata 'Hakuho-Jishi' X self. ダイサギソウ「白鳳獅子」系、自家受粉種子。有胚率は比較的良好。 ハベナリア類は一般的に個体寿命が短かく、分球率も低いので系統維持には実生更新が必須。ところが大部分のハベナリアは近交弱勢が激しく、自家受粉だ…

Habenaria dentata

flask propagation. from Kyusyu island, Japan. 九州産ダイサギソウの無菌培養。九州以北(九州、四国、紀伊半島など)の個体群は沖縄産に比べて生育サイクルが早く、採り播きすると年内に発芽してしまって冬期の温度管理が面倒臭い。ガッツリ加温して1年…

Tuber of Habenaria hybrid

Habenaria rhodocheila X (Hab.medusa X Hab.dentata) look like Hab.dentata. ハベナリア・ロドケイラに(メデューサ×ダイサギソウ)の花粉をかけた交配種の球根。フラスコ出し2年目。ロドケイラの球根は扁平なイチョウイモ型だが、この交配種の球根はダイ…

Habenaria sp.

from South Africa. 南アフリカ産ハベナリア。Habenaria cornuta の誤品で導入されたもので、種名は確定できていない。昨日のaff.schimperianaの近縁種と思われ、並べてみないと区別がつかないぐらい似ている。 しかし今回のほうは暑さを嫌い寒さに弱く、分…

Habenaria aff.schimperiana

from South Africa. 南アフリカ産のハベナリア。これは昭和時代に東京の栽培家(故人)が個人輸入した系統だそうだが、類似種が非常に多く正確な種名が絞りこめない。国内ではアフリカサギソウという商品名でまれに流通しているが、栽培している人をまったく…

Habenaria hybrid

Habenaria ciliolaris X Hab. medusa. 台湾産の玉蜂蘭(ネバリサギソウ)と東南アジア産メデューサの交配種。メデューサは節操なく何にでもかかるので交配親としては非常に秀逸。

Habenaria hybrid

Pecteilis radiata X Habenaria medusa. サギソウにハベナリア・メデューサを交配したもの。同交配を宮崎の業者さんが作出して販売していた事がある。画像個体は耐寒性、増殖率ともにメデューサのほうに近い。沖縄の夏には耐えるものの性質虚弱で栽培しづら…

Habenaria natural hybrid

Pectailis radiata X Habenaria sagitiffera from Akita pref. Japan. cultivate in Chiba pref. Japan. 参考例としてスズキサギソウ。サギソウとミズトンボの自然交雑種。和名は昭和時代に栽培名人として名高かった鈴木吉五郎翁(故人)が育てていたことに…

Habenaria medusa

from Thai. ハベナリア・メデューサ。Habenaria myriotricyaという名前でも流通している。ハベナリア属でもトップクラスの美花なので流通量は比較的多い。 栽培容易と紹介されていることがあるが、まあ花を咲かせるだけであれば、熱帯産ハベナリアの中では容…

Habenaria lindleyana

from Thai. ハベナリア・リンドレヤナ。散発的に少数が輸入されて流通しているが、入手しにくい。 栽培難易度は熱帯系ハベナリアとしては普通。生育適温が30℃以上なので、生育期間中に25℃以下にならないようにするのがコツ。実生する場合はハイポネックス培…