Amitostigma’s blog

野生蘭と沖縄の植物

Amitostigma lepidum

seedling.

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オキナワチドリ実生。今の基準だと個体名をつけるほどではなく、業者の販売品の中に混じって未選別で売られているレベル。

オキナワチドリは専門コレクターがゼロに近く、興味を持つ方でも「一鉢ぐらいは育ててみてもいいかな」程度。まとまって売れる商品ではないので量産している生産者はなく、物好きな業者が実験的に作った苗が裏メニュー的に流通しているにとどまる。

ウチョウランであれば生産業者組合の加盟業者だけでも生産量は年間300万球(ソース:書籍「ベストウチョウラン」)だというから、生産規模としては1000分の1ぐらいだろうか。(統計資料が無いのであくまで推測。)値段的にはウチョウランより安いのだが、ウチョウランの1000倍ぐらい探さないと苗が見つからない。(笑)

オキナワチドリは大株にならないと「本芸」が出てこないので、時間をかけて真面目に育てないと優良個体を選別できない。しかし販売単価が安いので、手間のかかる事をしているとコスト割れする。そのため通販やネットオークションに出てくる「実生苗」も未選別の玉石混交状態にならざるをえないようだ。