Amitostigma’s blog

野生蘭と沖縄の植物

2016-01-01から1年間の記事一覧

Amitostigma lepidum 'Unnamed'

seedling. オキナワチドリ実生。細弁狙い交配ラインから得られた。なかなか面白い感じだが、残念ながら染色体異常だったようでほぼ不稔。育種親としては使用できないので損種実験体部隊に編入。

Amitostigma lepidum 'Narrow lip form'

seedling. オキナワチドリ細弁花。昨日の花と交配するとどういう子供になるか。おそらく並花になるだろうが、そこから再度交配して形質分離させていけば大輪細花が ・・10年以上かかるかな(ため息)

Amitostigma lepidum 'Unnamed'

seedling. オキナワチドリ実生。円弁ばかりでは飽きてくるので、細弁を目指して選別中。

Prunus sp.

Scientific name undescribed. from Kumejima island, Okinawa pref. Japan. クメノサクラ。琉球王朝時代に沖縄・久米島の士族が庭園に植栽して楽しんでいたという地域ローカル樹木。遺伝子解析ではツクシザクラ(ヤマザクラ九州亜種)に近いらしい。沖縄原…

Zeuxine strateumatica f. rupicola.

in Habitat. Okinawa island, Japan. チクシキヌラン、沖縄本島にて。 唇弁の先が丸くて2裂するものをキヌラン、尖るものをチクシキヌランとして分類するそうだが、両者が混生していたり中間タイプがあったりするのでよく判らない。 生活史は腐生蘭に近い。…

Amitostigma lepidum 'Spotless form'

'Miyarabi' from Okinawa island. オキナワチドリ「美童」(みやらび)。品種名は琉球語で「美しき乙女」を意味する。亡き師匠が20年以上前に選別した品種。性質が弱く、人気のある品種でもないので管理人以外に今でも栽培している方がいるか不明。 栽培環境…

Tabebuia impetiginosa

from Brasil. in Okinawa island. モモイロイッペー。ノウゼンカズラ科の落葉高木で、ブラジルの国花。和名は南米原住民のトゥピー語で「皮の厚い木」を意味するイッペー(に由来するポルトガル語、イペー・ホッショIpe-roxo)から来ている、とグーグル先生…

2016年度、オキナワチドリ育種の過程

seedling. オキナワチドリ無銘円弁。大点花と大輪個体「国頭の誉」の後代、F4世代実生。画像個体と同一クローンの流通を5年ほど前から確認しているが、園芸誌などで紹介されている事例はまだ見たことがない。そこそこ見られる品種だと思うが、きちんと作り…

Ranunculus extorris var. lutchuensis

in Habitat. Okinawa island,Japan. ヤエリュウキュウヒキノカサ。沖縄本島の自生地にて。 以前にも何度か紹介しているが、沖縄諸島特産の冬緑性の多年草。水田のあぜ道のように、大型草本が無く適度に表土が攪乱される環境に自生する。かつては農村で普通に…

Habenaria hybrid

Habenaria (medusa X dentata) X rhodocheila. ハベナリアの三元交雑種。ハベナリアは別種との交配親和性が低いので、交雑種は不稔になることが多い。少しは稔性があって次世代以降ができたとしても、画像のような遺伝子異常と思われる変な花になったりする。…

Traditional Sweets of Ryukyu Kingdom

'Kippan' This sweets made from Citrus keraji var kabuchii 's fruit. 知人からの土産。琉球王国伝承菓子・橘餅(きっぱん)。 沖縄在来の柑橘類、カーブチーの実を煮詰めて練り固め、砂糖衣をかけたもの。300年ほど前から作られていると言われる古い歴史…

純白紫点花の始祖

Amitostigma lepidum(Ponerorchis lepida) 'Saotome' from Tokunoshima island, Kagoshima pref. Japan. オキナワチドリ「早乙女」(さおとめ)。伝・徳之島産の純白紫点花。遺伝形式はウチョウランやイワチドリの純白紫点花と同じ。(単遺伝子変異、劣性遺…

Solandra maxima

from Mexico. ウコンラッパバナ(鬱金喇叭花)。中南米原産、ナス科の半ツル性樹木。大型で低温耐性に欠けるため、本土では植物園の温室などでしか見られないようだ。沖縄だと屋外で普通に育つのであちこちに植栽されている。 地面に落ちた花。人間の顔ぐら…

Amitostigma lepidum 'Spotless form'

seedling. オキナワチドリ無点花。 この花の持つ「個性」を引き出せれば・・。手法として難しい部分はないが時間がかかる。そして管理人に残された時間はそれほど長くない。

Cosmos bipinnatus cav.

Yesterday, in garden center at Okinawa island. 桜を見たあとガーデンセンターで買い物。今の季節の花、コスモスがポット植えで売られていた。 沖縄では普通ですが何か?

Prunus campanulata

Okinawa island, Japan. ヒカンザクラ(緋寒桜)。ヒガンザクラ(彼岸桜)と混同しやすいのでカンヒザクラ(寒緋桜)と呼ばれることが多い。沖縄本島で単に「サクラ」と言えばソメイヨシノではなく、この花のこと。ソメイヨシノのような単一クローンではなく…

Amitostigma lepidum

seedling. オキナワチドリ実生、小輪花。 オキナワチドリはものすごく個体差の多いランだが、選別増殖して個体名をつけて普及させていた趣味家がほとんど全部引退してしまったので、新規に個体名付きで紹介される選別品種がほとんど無くなってしまった。 そ…

Amitostigma lepidum

seedling. オキナワチドリ実生。これも現在の基準では並花以上、銘品未満。 この程度の花であれば、まとめ売りされている実生生産品の中にたまに混じっている。ウチョウランやイワチドリに比べると値段も安いので「混じり抜き」して増殖すると面白い。

Amitostigma pinguiculum

from China. 通称、中国大花チドリ。以前から何回もブログに登場しているが、酷暑が続くと落葉休眠してしまう半夏眠性の地生蘭。沖縄だとさすがに気温が高すぎて、普通に栽培するのは難しい。秋から冷蔵庫に入れて低温処理し、冬のうちに外に出して開花させ…

Anagallis foemina

in habitat. Okinawa island, Japan. ルリハコベ。南方系の一年草。本土でも暖流の流れる海岸沿い地域で見られるようだが、一般的な感覚では鹿児島県以南の花。 沖縄本島だと路傍のありふれた雑草。画像は駐車場の隅の敷石の中に生えていたものだが、黙って…

Amitostigma lepidum 'Langley'

seedling. オキナワチドリ大点花・斑入り。 最近販売されるようになった品種。品種名は太平洋戦争で沖縄攻撃に参加したアメリカ海軍の航空母艦 USS Langley(CVL -27)に由来しているらしいが、どういう関連があるのか詳細は不明。 葉だけ見ると旧銘品の「沖の…

オキナワチドリ '国頭の晃'

Amitostigma lepidum 'Kunjyan-no-hikari' wild correct in Higashi village, Okinawa island, Japan. オキナワチドリ「国頭の晃」(くんじゃんのひかり)。これも師匠の選別個体の一つで、昨日紹介の「国頭の誉」と同じ場所で採集された姉妹品種。 花のアッ…

オキナワチドリ '国頭の誉'

'Kunjyan-no-homare' wild correct in Higashi Village, Okinawa island, Japan. オキナワチドリ野生選別個体「国頭の誉」(くんじゃんの ほまれ)。国頭(くにがみ、くんじゃん、くんざん)は沖縄本島北部地域のこと。亡き師匠が20年以上前に選別増殖した品…

Amitostigma lepidum

seedling. オキナワチドリ大点花。

Amitostigma lepidum 'blotch form'

mature seedling. オキナワチドリ大点花実生。 一般的なオキナワチドリは肥培しても1株に5~6花しか咲かないことが多く、まとまった数を寄せ植えにしないと鑑賞的に寂しい。 が、稀に20花以上咲く系統もあり、そういう個体を選んで育種していけばウチョウラ…

Amitostigma lepidum

seedling. オキナワチドリ実生。純白紫点花と純白花(遺伝子型3)の交配個体。 劣性形質同士の交配では、一般的には特徴をお互いに打ち消しあってノーマル個体になる。が、この組み合わせの場合、どちらの形質もヘテロ個体の地色は、ごくわずかではあるが薄…

Satyrium pumilum

seedling. サティリウム・プミルム。 南アフリカ南端、ケープ地方の乾燥地域が原産の冬緑性地生蘭。ユニークな草姿だが、この植物の標準的な姿で、ダルマとかチャボとか呼ばれる矮小個体ではない。最近流行している呼び方で言えばビザールプランツ(笑)。花…

Amitostigma lepidum 'Broad lip form'

seedling. オキナワチドリ実生、広弁花。唇弁に傷みがあって形がくずれているが、まあまあ良い感じ。

Amitostigma lepidum 'blotch form'

seedling. オキナワチドリ実生。 斑紋が左右対称で唇弁に厚みがあってヨレが少なく、花が密集しすぎず適度な間隔になり、草丈が低すぎず高すぎず、葉質がしっかりして傷みにくい個体を選んで残していくようにしている。 ・・が、まだ完成度が中途半端なので…

Amitostigma lepidum 'Dots form'

seedlings. オキナワチドリ実生選別個体。背が伸びない系統は、南アフリカ産の小球根だと言っても通用しそう。(笑) ・・観賞価値も育て易さもポリキセナに負けてるけども。