Amitostigma’s blog

野生蘭と沖縄の植物

Anagallis foemina

in habitat. Okinawa island, Japan.

f:id:amitostigma:20160223111757j:plain

ルリハコベ。南方系の一年草。本土でも暖流の流れる海岸沿い地域で見られるようだが、一般的な感覚では鹿児島県以南の花。

沖縄本島だと路傍のありふれた雑草。画像は駐車場の隅の敷石の中に生えていたものだが、黙っていれば河原で撮ったように見えるだろうか。(笑)

花自体はハッとするほど美しいが、本土でオオイヌノフグリを育てる人がいないのと同様、沖縄でわざわざルリハコベを育てる人はいない。本土のごく少数のファンが育てているらしいが、一年草なので長期維持は面倒だろうと思う。

また、日が陰るとしぼんでしまうので室内観賞に向いていない。春先だと小型でとても愛らしいが、初夏には間延びして下葉から枯れあがってくるのも難点。数年前までこの仲間の大輪のものが「アナガリス」という商品名であちこちで売られていたが、どうもリピーターがつかなかったようで、現在は流通量がかなり減っている模様。