Amitostigma’s blog

野生蘭と沖縄の植物

Amitostigma lepidum

seedling.

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オキナワチドリ実生。純白紫点花と純白花(遺伝子型3)の交配個体。

劣性形質同士の交配では、一般的には特徴をお互いに打ち消しあってノーマル個体になる。が、この組み合わせの場合、どちらの形質もヘテロ個体の地色は、ごくわずかではあるが薄くなることがある。両方が重なったダブルヘテロだと、シングルヘテロよりさらに地色が薄くなる。ホモ個体ではないので花粉は基本的に有色になるが、それ以外は純白紫点とほぼ区別がつかない個体も出てきたりする。

通常は劣性遺伝扱いの形質でも、多重ヘテロになると思わぬ変化が出てくる場合があるようなので育種は油断ならない。