Amitostigma’s blog

野生蘭と沖縄の植物

・オキナワチドリ

Amitostigma lepidum 'Broad lip form'

seedling. オキナワチドリ実生、広弁花。唇弁に傷みがあって形がくずれているが、まあまあ良い感じ。

Amitostigma lepidum 'blotch form'

seedling. オキナワチドリ実生。 斑紋が左右対称で唇弁に厚みがあってヨレが少なく、花が密集しすぎず適度な間隔になり、草丈が低すぎず高すぎず、葉質がしっかりして傷みにくい個体を選んで残していくようにしている。 ・・が、まだ完成度が中途半端なので…

Amitostigma lepidum 'Dots form'

seedlings. オキナワチドリ実生選別個体。背が伸びない系統は、南アフリカ産の小球根だと言っても通用しそう。(笑) ・・観賞価値も育て易さもポリキセナに負けてるけども。

Amitostigma lepidum 'alba form'

seedling. オキナワチドリ純白花実生。画像は虚弱で大きくなりにくい系統。 オキナワチドリは小さい球根でも花だけは咲くことが多い。花数もそれなりに多かったりするので、こういうサイズでも上作と勘違いしている方を散見する。 実際のところは、いわゆる…

Amitostigma lepidum 'blotch form'

seedling. オキナワチドリ大点花。栄養状態が良くて花が大きくなると、画像のように斑点が散る。栄養不良で花が小さくなると紅点が中央に集まって「紅一点花」になる。 オキナワチドリの場合、同じように育てているつもりでも斑紋の入り方が年によって異なる…

Amitostigma lepidum 'Leopard blotch'

seedling. オキナワチドリ実生。 これだけ変異の多いランなのに、本土ではイワチドリやウチョウランの陰に隠れてしまっていてコレクターがほとんどいない。一方で沖縄では園芸といえば庭植えガーデニングのことで、コレクターどころか鉢植え栽培のできる人が…

Amitostigma lepidum 'Dots form'

seedling. オキナワチドリ霧点花。形質としてはレアな部類だが、離れて見ると並花と大差が無いので展示会などには不向き。赤黒いとか白いとか、興味の無い人が通りすがりに見ても判るような、わかりやすい変異でなければ欲しがる人はいないようだ。

Amitostigma lepidum 'narrow lip with blotch'

seedling. オキナワチドリ大点花。このタイプは「紅一点花」という商品名で流通していることがあるが、オキナワチドリの「紅一点」は大点が密集して大きな斑紋になっているだけで、遺伝的には多点花。他のチドリ類に存在する真正紅一点花(単一遺伝子劣性遺…

Amitostigma lepidum 'Spotless Pink'

seedling. オキナワチドリ無点花。昨日の酔白花と同時に進めている育種ラインだが、こちらは色揚げ。出発点が同じでも目的地は反対方向。

Amitostigma lepidum 'Spotless form'

not alba. オキナワチドリ酔白無点。(酔白:すいはく=お酒に酔ったようにほんのりピンク色、という意味の園芸用語。ピンク色に見えないぐらい色の薄い花のこと)。 地色の白っぽい個体を選別交配して色抜きした系統。 純白花ではないので花粉は黒っぽい。…

Amitostigma lepidum

seedling. オキナワチドリ実生。今の基準だと個体名をつけるほどではなく、業者の販売品の中に混じって未選別で売られているレベル。 オキナワチドリは専門コレクターがゼロに近く、興味を持つ方でも「一鉢ぐらいは育ててみてもいいかな」程度。まとまって売…

Amitostigma lepidum 'Wild clone #227’

leaves 研究者の方から譲ってもらった某島の野生サンプル。欲しい!と言ったら「これ、普通のオキナワチドリだよ?」と怪訝な顔をされたが、さて、普通の一言で片づけて良いものか。 野生オキナワチドリは一般に葉質が薄く、肥培しても肉厚で濃緑色の葉には…

Amitostigma lepidum 'Hatsu'

variegated leaf.(almost normal) オキナワチドリ斑入り「初」。師匠の野生選別個体で、品種名の由来は「他品種よりも開花が早く、シーズン初の開花になることもあるから」だそうだ。 斑入りといっても葉先に少し入るだけで判りにくい。肉眼だとかろうじて斑…

Amitostigma lepidum 'blotch form'

seedling. オキナワチドリ大点花。

Amitostigma lepidum 'alba form'

seedlings. オキナワチドリ純白花(遺伝子型1)、実生。リュウキュウイノモトソウ地模様型(幼苗時は青葉)とアマミカタバミが飛び込んだので、こまめに刈りこんで生育を押さえている。抜いたほうが早いのだが、野生絶滅品種と絶滅危惧ⅠAは心情的に根絶しづ…

Amitostigma lepidum 'narrow lip form'

seedling. オキナワチドリ実生。この育種ラインでは斑紋形質などは多少いじっているが、花型は野生標準花からあまり離れないように世代更新を重ねている。 途中過程で「葉が傷みやすい」「生育が遅い」「草丈が間延びする」「肥料負けしやすい」「増殖率が悪…

Amitostigma lepidum 'broad lip form'

seedling. オキナワチドリ実生初花。少し傷みがある。 面白い花だが花粉塊が無かった。おそらく染色体異常か何かだと思われる。実生で1本だけ変なものが出てきた時は不稔になっている場合がしばしばある。 一応、他花の花粉をつけてみて稔性をチェックしてお…

亡き師匠を想う

'The Wild Orchid Journal' 02/1989 37年前の雑誌を引っ張り出してみた。この号では、今は亡き師匠が撮影した沖縄本島産オキナワチドリの野生選別個体の数々が紹介されている。 上の画像は雑誌から引用したものだが、当時はまだ銀塩カメラだったので小さな花…

Amitostigma lepidum 'unnamed'

selected seedling. オキナワチドリ実生選別個体(未命名)。 画像の株は花蕾が5個ついている成熟株だが、全体に肉厚で肥培しても大型化しない。4倍体ではないかと疑っているが、余裕がなくて検定交配していない。沖縄本島産のオキナワチドリの花は地色が白…

Amitostigma lepidum

spotless form seedling, too early blooming. オキナワチドリ実生、今期の初開花。1月頃に咲く株はたまにあるが、12月中旬に咲くのはさすがに珍しい。交配親もかなり早く咲く個体だったので、花の咲く時期には遺伝性があると思われる。ただ、オキナワチド…

Amitostigma lepidum 'Oki-no-wa'

cultivate by S.nursery. 今春のアルバムからオキナワチドリ「沖の輪」。某展示会にてS園芸さんの展示出品。 オキナワチドリは苗があまり販売流通していないが、「沖の輪」だけは例外で毎年コンスタントに流通している。今秋はどういうわけか業者の通販リス…

Amitostigma lepidum

now growing. 知人が「某園芸資材会社の活力剤がオキナワチドリに特異的に効く」と言っていたので試してみた。同一品種で対象区を作って比較しなければ実験として無効だが、今のところは好印象。 しかし肥料や用土を急に変えた場合、地上部の生長が良くなっ…

Amitostigma hybrid.

Amitostigma lepidum 'blotch form' X Ami. pinguiculum. オキナワチドリ大点花×中国大花チドリ。オキナワチドリの花の小ささと、大花チドリの花付きの悪さ・葉の傷みやすさを合わせ持つ画期的な交配種。(苦笑) 遠縁交配なので半数体的な虚弱さがあり、生…

Amitostigma lepidum 'Iso-no-Shiranami'

from Okinawa island. Japan. オキナワチドリ斑入り「磯の白波」。1989年に雑誌発表された古い品種で、斑入りとしては「沖の輪」に次ぐ古参。しかし性質が弱くて育てにくく、「沖の輪」が増殖されて数は少ないものの通販やネットオークションで流通している…

Amitostigma lepidum in Habitat.

Okinawa island, Japan. 自生地のオキナワチドリ。花が咲いている時期に自生場所をピンポイントで把握しておかない限り、今の時期に自生個体を見つけるのはまず無理だろう。 自生しているすぐ横を通ったとしても、生えている事に気付かないと思う。 見つけろ…

Amitostigma lepidum 'Akegumo'

from Okinawa island, Japan. オキナワチドリ斑入り「明け雲」。「綾雲」と同じく、亡き師匠が20年以上前に選別固定化した品種。師匠の命名は琉球王朝時代の古謡集「おもろさうし」歌詞からの引用が多いが、これもその一つ。 栽培が劇的に難しいという事はな…

Amitostigma lepidum 'Ayakumo'

from Okinawa island, Japan. オキナワチドリ斑入り「綾雲」。今は亡き管理人の師匠が、20年ほど前に選別した品種。品種名は琉球王朝時代の古謡集「おもろさうし」収載歌からの引用。 この品種は芽出しが比較的早い。出芽時から斑が発色しており、落葉するま…

Amitostigma hybrid

Amitostigma lepidum X Ami.keiskei オキナワチドリ無点×イワチドリ。フラスコ内で開花。 この交配でできた個体は性質が虚弱で、フラスコから出すと枯れると思われる。 parents 交配親。

Amitostigma lepidum

tetraploid seedling, blotch form. オキナワチドリ4倍体。(DNA量測定により確認済) 4倍体は大輪になる、という印象があるが、オキナワチドリの場合はむしろ標準花と比べて花の大きさが縮んでしまう。肉厚で面白い雰囲気にはなるが、繁殖率も良くない…

Amitostigma lepidum

Spotless form seedling. オキナワチドリ無点花実生。