Amitostigma’s blog

野生蘭と沖縄の植物

Phalaenopsis Anna-Larati soekardi

cultivate by A.Orchid nursery@Okinawa.

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コチョウランの小型原種交配。(Phal.pulcherrima ×parisii)

沖縄のA洋蘭園の栽培品。花型はparishiiに近い印象。

 

この交配種を親にした後代も作出されているが、山野草的でなかなか面白い。

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(Phal.Anna-Larati soekardi X (lobbii X thailandica))

 

日本のコチョウラン生産はご贈答用の鉢植えが主体で、単価を抑えるために播種や育苗の段階が東南アジアに丸投げされていることも多い。マニアックな交配種は生産数が少なく、一般的な花屋だとどこでも同じような交配種しか扱っていないため面白味に欠ける。耐寒性のある落葉性コチョウラン、一般的には交配に使わない小型種や、日本特産のコチョウランである(セディレア属からファレノプシス属に変更された)ナゴランなどを親に使って、シンビジウムの「和蘭シリーズ」のように従来の洋蘭とは異なる方向性の育種をしてみるのも面白いと思うのだが。

ちなみに宮崎の某業者さんは日本産のナゴランや富貴蘭セッコクなどを片親に使って、秀逸な洋蘭交配種を多数作出している。