Amitostigma’s blog

野生蘭と沖縄の植物

lacquerware of Phalaenopsis japonica

antique from Ryukyu Kingdum, Okinawa island. 19C.

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琉球漆器、朱塗名護蘭堆錦盆。大正時代頃?

当時はナゴランの図柄の製品を量産していた工房があったようで、骨董商などでナゴランをモチーフにしたさまざまな製品を見かける。ただし保存の良いものはマニアの秘蔵品になっているらしく、骨董市場に出てくるのは劣化の激しいものがほとんどである。

こちらは蓋付き菓子器。底面に工房印があるが、かすれていて「琉球」以外は読み取れない。上画像の製品とはナゴランの花の形が少し違うが、工房の違いなのか元絵を描いた人が違うのか、そのへんはよく判らない。

・・というかこの絵、実物にあまり似てないな・・・。

ちなみに現在では、野生蘭を題材にした琉球漆器はまったく作られていないようだ。