Amitostigma’s blog

野生蘭と沖縄の植物

書籍紹介

今月発売。

同書より画像引用。

ヒスイアキザキヤツシロラン - Google 検索

 

 児童書なので小学生でも判るように書かれているが、内容的には大学院レベル。というか、このシリーズには「どうしてこんな内容の本を出そうと思ったんだ」(褒め言葉)と言いたくなるようなものが多数あって、出版社の正気度を疑う。(もっとやれ)

 樹木共生菌から栄養をもらっているキンラン(樹木から間接的に生存に必要な養分の半分をもらっている)が「光合成を半分やめた植物」として三者共生(二者共生&一者半寄生)のしくみが解説されていたり、既存書籍に出ていないタケシマヤツシロランやヌカヅキヤツシロランのカラー写真が載っていたり、ラン屋は一読してみる価値がある。

 が、SNSでは「不気味な草やキモい虫(種子散布者であるカマドウマの写真)が載っているので怖くて読めない」という感想も出ていて、人を選ぶ本ではあると思われる。