Vanda lamelata

in Orchid show, Okinawa island.

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コウトウヒスイラン。沖縄本島の某蘭展にて。

コウトウヒスイランは台湾の紅頭嶼(こうとうしょ。現在の蘭嶼(ランユー)島。)に自生する翡翠蘭(バンダ属の和名)という意味。日本国内で唯一のバンダ属と言われていたが、フウランがバンダ属に編入されたのでそういう意味での希少価値は下がった。

日本国内では尖閣諸島魚釣島に自生(していた)と言われる。しかし魚釣島では1978年に緊急時の非常食として持ち込まれた2匹の山羊が野生化して爆殖。低層から中層の草木は食べつくされ、木の皮まではがされて着生木の実生更新も止まっているらしい。領有権がアレでコレで上陸できないので正確な現状は不明。ヤギの駆除もできないため状況としては相当にシビアな模様。「尖閣 ヤギ」で検索するといろいろ出てくるが、政治色濃厚なサイトが多いのでリンクは省略。

過去に漁師などが持ち帰ったと言われる尖閣産コウトウヒスイランと言われる個体が沖縄で栽培されており、ごく稀にネットオークションで売りに出て恐ろしい高値に競り上がることがある。が、その個体が確実に尖閣産であるとDNA鑑定で確定されているわけではないようだ。

台湾では大量に園芸増殖されており、素心や4倍体大輪、赤っぽいの緑っぽいの白っぽの、バリエーションに富んだ個体が沖縄のガーデンセンターで普通に安く売られている。国内のラン縛りで収集しているコレクターでなければ尖閣産にこだわる意味は皆無である。沖縄では庭木につけて放置していても育つので、ほぼ本土のフウランの感覚で栽培されている。