Amitostigma’s blog

野生蘭と沖縄の植物

オキナワチドリの球根

Amitostigma lepidumAmitostigma lepidum tubers.

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 オキナワチドリ交配実生の球根。

 交配実生は栽培に適した個体が選別されているので、肥培すれば肥培しただけ素直に大きくなり増殖も良い。沖縄本島産の野生個体だといくら頑張って育てても球根はせいぜい大粒ピーナツ程度、一般的な個体だと増殖も悪いので少しでも油断すると作落ちして消えて無くなる。

 なので栽培するなら交配実生を購入しましょう・・と強く主張しつづけているのだが、オキナワチドリ栽培に興味を持つ方はほぼ例外無く野生個体のほうに手を出す。

 思うに、野生蘭愛好家というのはただのレア物コレクターであり植物愛好家ではない。千人切りを目指している遊び人であって、一生を共にする相手は最初から求めていない。

 まぁ本気になったらなったで、常人には付き合いきれない相手だと悟る事になる。ほとんどの地生蘭は「普通の育て方」だと消費栽培しかできない。うっかり手を出した時点で負けである。