Amitostigma’s blog

野生蘭と沖縄の植物

・オキナワチドリの栽培

室内LED栽培

過去画像整理。 以前、まとまった数を栽培していた時の、栽培テスト画像。 日光がほとんど差し込まず、室内散乱光のみの場所に置いた棚にアクアリウム用のLED照明を設置して栽培してみた。覚え書きを遺していく。 ・最大光量で15時間点灯しつづけて栽培した…

オキナワチドリの育種(純白花)

Amitostigma lepidum (Hemipilia lepida) , alba form. 2017 deflask seedling. オキナワチドリ純白花、2017年フラスコ出し実生。(選別個体の分球クローン寄せ植え) 「純白花・遺伝子型1」と仮称されている系統。 オキナワチドリ純白花には、要因遺伝子が…

オキナワチドリの育種(多点系)

Amitostigma lepidum (Hemipilia lepida) 'Blotch form' オキナワチドリ多点花。市販の交配実生をがっつり肥培し、肥料に反応して大輪化する個体を選別したもの。 大輪系は肥培すると見違えるほど花が大きくなる。逆に言えば大輪品種でも、体力が無い株はも…

オキナワチドリの育種(無点:虹系)

Amitostigma lepidum ( Hemipilia lepida) 'Spotless with Picoty form' オキナワチドリ無点ぼかし花。通称「虹系オキナワチドリ」。 「虹」というのはウチョウランの旧銘品で、無点ぼかし花という品種がまだ存在していなかった(正確にはほとんど知られてい…

オキナワチドリの段ボール播き

今回はオキナワチドリの段ボール播き記録。 「段ボール播き」とは何か?と言う初心者の方は「段ボール、ダンボール、実生、発芽、ウチョウラン」などの単語を組み合わせて検索してみていただきたい。日本発祥のチドリ類実生法だが、海外にも伝わってDactylor…

オキナワチドリの生産・販売苗をお探しなら

最新交配品種の画像はこちら 当園は日本で唯一、オキナワチドリの生産・販売をしている専門ナーセリーです。数十年以上も前に採集され、現在も栽培下で維持増殖され続けている旧銘品を栽培保存し、自生地が開発等によって消滅してしまった野生系統の増殖普及…

オキナワチドリの枯らし方(その5)

沖縄本島北部、オキナワチドリ自生地。 定点観察に行ってみたら、未開花の実生がかろうじて数本残っていたが、開花株は一本も見当たらなかった。 まあ「お前の自作自演だろ?」と言われても否定する材料は何も無い。いずれにしてもこういう事例がある以上、…

オキナワチドリの枯らし方(その4)

販売されているオキナワチドリ。沖縄本島内の某ガーデンセンターにて。 平鉢に赤土(そのへんで掘ってきた)で植え、表面に苔(そのへんで剥いできた)を張り付けてある。植え方が適当で、植物が傾いて根が露出している。草姿から推察して、作りこみ品ではな…

オキナワチドリの枯らし方(その3)

「山野草とミニ盆栽」誌、2018年陽春号(Vol.127) 休刊前のラストラン特集・野生ランを育てる① ・・良い雑誌だったが、出版不況には勝てなかったようだ・・ 東京ドームのラン展において、オキナワチドリで日本のラン部門第一位を受賞した谷亀高広氏が、「オキ…

オキナワチドリの枯らし方(その2)

Amitostigma lepidum in habitat. Higashi village, Okinawa island, Japan.2018 自生地のオキナワチドリ。この自生地ではもう数える程度の本数しか残っていない。 沖縄本島では開発と植生遷移、台風による自生地攪乱などによって毎年のように自生地が消滅し…

オキナワチドリの枯らし方(その1)

Amitostigma lepidum, unnamed seedling in 2018. オキナワチドリ実生。 ネットを見ていると、オキナワチドリを育てている人はそこそこ見つかる。が、栽培情報を書いてくれている方があまり見当たらない。備忘録的に「枯らし方」をメモしておくことにする。 …