Aster asa-grayi

in habitat, Okinawa island, Japan.

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イソノギク。奄美大島沖永良部島沖縄本島に分布する。海岸の岩場で見られるが、自然海岸が破壊されつくした沖縄本島では、まとまった個体数が見られるのは天然記念物指定の景勝地、万座毛の風衝植生地域ぐらいしか無い。多年草ではあるが短命で、自然状態だと開花後に高率で枯れる。基本的には種子で個体更新しながら存続している植物。

自家不和合なので、1株だけになってしまうと繁殖できずに絶えてしまう。画像個体は保護区域外に数株だけ残っている小群落だが、いずれ消滅してしまうのではないかと危惧している。

栽培自体は難しくないのだが、親株は老化するとあっさり枯れてしまうので、さし芽などで常に新しい苗を育てておかなければ維持できない。実生も可能だが、近親交配を続けると弱体化するため、持続的に実生更新するにはある程度の個体数が必要になる。また、交雑しやすいので近縁のアスター属と一緒に栽培していると簡単に雑種ができ、そちらのほうが強健なので純血個体を駆逐して入れ替わってしまう。採種母株は隔離栽培が必要。

野外から連れてきて遊びで一時的に付き合うのは簡単だが、本気で栽培維持していこうとすればものすごく手間がかかる。こういうものは園芸的にはむしろ栽培不可能種と考えるべきだと思う。