Amitostigma’s blog

野生蘭と沖縄の植物

Habenaria Jiaho Yellow Bird

Habenaria rhodocheila(orange) X Hab.medusa

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 ハベナリア・ロドケイラ×メデューサ。管理人交配個体。

ロドケイラ系とメデューサの交配は各国で散発的に作出されている。サンダーズリスト(ラン科植物交配登録)では、ロドケイラ×メデューサは台湾の和蘭園 (Jia Ho Orchid Nursery)がジアホー・イエロー・バードという名前で2013年に登録している。登録個体は品種名からみて花色は黄色だったと推測されるので、宮崎の業者さんが交配育成して「ひむかサギ草・黄サギ」(ロドケイラ・イエロー×メデューサ)という商品名で販売しているものに相当するのではないかと思う。

標準タイプのロドケイラ(オレンジ色)を片親に使った場合には、画像個体のようなトキ色~朱ピンク色になる。こちらのタイプは「ひむかサギ草・朱鷺(トキ)」という商品名で販売されているが、使った親の組み合わせによって花型や花色にかなりバリエーションが出てくる模様。

Habenaria Sunrise Plumes - Google 検索

Sister seedling from same capsule.f:id:amitostigma:20161008103445j:plain

こちらは上画像個体と同一果実から育成した実生姉妹だが、同じ親から生まれたと思えないほど見た目が異なる。どういう形質を美人と評価するか、洋蘭展基準と山野草展基準、花卉生産者と野生植物愛好家では意見が異なるだろう。まあ、競技として点数を競うコンテストであれば評価基準を決める必要もあるだろうが、趣味で育てるものに関しては個人の美意識にもとづいて判断すれば良いと思われる。

ちなみに耐病性が低く、分球しにくく、稔性が低くて後代の育成が難しいので栽培してもほぼ消耗品扱いになる。管理人はもう育成する予定は無い。 

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