Vanda falcata(Neofinetia falcata)

from Daito insl. Okinawa pref. Japan.

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ウラン。販売業者の話では、沖縄県大東諸島産の個体から実生増殖したものとの事。

沖縄のフウラン琉球王朝時代から園芸目的で採取されつづけ、現在はほぼ野生絶滅に近い。しかし栽培下では相当数が生存しているようだ。

沖縄では周年屋外栽培が可能で、冬期にも特別な管理をする必要がない。ヘゴなどにつけて屋外につるし、ホースで水をかけておけば普通に育つ。しかも長命な植物で個体寿命が100年以上あるらしく、ウチョウランのように古い品種が徐々に衰退してくるという事も無い(本土フウランには江戸時代から栽培されている品種がある)

もし環境の良い場所であれば、庭木などに活着させれば、まったく世話をしなくてもかなりの年月はそのまま生きている。導入初期にきちんと世話をして完全活着させてしまえば、管理者が死去したりしてもそう簡単に消えて無くなったりはしない。

一般的な地生蘭は管理者が世話できなくなると一週間で壊滅するので、栽培品が何世代も継承されていくことは稀だ。しかしヘゴ付けや庭木付けのフウランの場合、別の栽培者が引き取るまで生き残っていてくれる事もある。それゆえ野生蘭としては例外的に、栽培下での長期生存例がある。(ちなみに鉢植えにすると水分管理が難しくなり、家庭園芸では維持しづらい。上級者でないと根を腐らせて枯らしてしまう)

まあ、生き残っているとは言っても栽培下の県産フウランは来歴が明確でなかったり、明確であっても園芸的に特記すべき特徴の無い並物(本土産と大差が無い)が大部分で、一部の例外を除いて沖縄県外の趣味家の興味を引く個体はない。そのため沖縄本島外で販売流通することはほとんど無いようだ。