Staurochilus luchuensis

in Orchid show

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イリオモテラン。某蘭展にて。

日本国内に自生する着生蘭の中では最大級の種類。自生地は石垣島西表島尖閣諸島魚釣島、台湾、フィリピンなど。(フィリピンのものは別種とする場合もある)

琉球王朝時代から園芸用に採取され続け、沖縄の野生個体はほぼ絶滅状態。山奥の高い木の上に細々と生き残ってはいるらしいが、体力の無いジジイが見に行けるような場所ではないようだ。

短時間であれば5℃くらいまで耐えるので、分布域外の沖縄本島でも屋外で栽培できる。洋蘭業者が実生増殖して苗を販売しているので入手も容易で、ヘゴ付けにして庭先につるしてあるのをよく見かける。

本来は周年連続生長タイプなので、低温にさらし続けて生育を止めてしまうと調子を崩す。本土だと室内で越冬はできても、生育適期が短かいので良い成績になりづらいようだ。基本的には温室内でしっかり加温しないと貧相になってしまうので、どちらかというと上級者向けの植物だろう。しかし沖縄では異常低温の年でなければ放置状態でも普通に育って花が咲くため、むしろ初心者向きのランになっている。

 

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ピンボケだが、こちらは某植物園で栽培されていた魚釣島産のイリオモテラン。こういうものを殖やして販売すればマニアが飛びつくだろうと思う。

尖閣諸島は野良山羊の食害で島が丸禿げ、高木が実生更新できなくなって着生植物も存続の危機にあるらしい。とは言っても、あそこの島はまあアレなので、個人が騒いでもどーにもならぬ状況ではある。