from Nursery.
ニラバラン。「外国産の珍しい地生蘭の球根」として某業者に入荷したもの。どんな花だろう?とワクワクしながら育ててみたらこれだった。
ニラバランは南方系の冬緑性地生蘭で、九州以北ではきわめて稀。日本では15の都道府県で絶滅危惧種リストに入っており、絶滅危惧Ⅰ類になっている地域も多数ある。
一方で沖縄ではそれほど稀なものではなく、本土のネジバナのごとく芝生の雑草になっていることすらある。画像個体は沖縄の個体群と微妙に形質が異なり、入手しようと思って手に入るものではない系統なので「珍しい」と言っても間違いではない。間違いではないけどなぁ(苦笑)
栽培はあらゆる点でオキナワチドリとほぼ同じ。端的に言うと難しくはないが面倒臭い。分球でも実生でも殖やせるが、地味なのに手間だけはかかるので何年も真面目に育てている趣味家はあまりいないと思う。
そういう中で、Okinawan-lyrics氏が鉢播き実生で開花株まで育成に成功しておられるのは括目に値する。(リンク貼らせていただきました)