Amitostigma’s blog

野生蘭と沖縄の植物

Raphanus sativus

in Okinawa island, Japan.

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ハマダイコン。日本全国の海岸で見られる野生、というか野良ダイコン。北海道でも沖縄でも普通に野生化しているのだから、どれだけ丈夫なのかと。

ダイコンの原産地は地中海沿岸らしいが、4000年以上前の古代エジプトですでに食用とされていたようで、中国に伝わって紀元前400年・春秋戦国時代には栽培品種が作られていたという。日本に渡来したのは弥生時代か、あるいは縄文時代とも言われる。ハマダイコンは遺伝子解析によると現在の栽培ダイコンよりも原種に近いようなので、もしかすると縄文時代から日本にいる系統だったりする(?)かもしれない。

 

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こちらは白花に近い個体。品種改良すれば花卉としても通用しそうだが、そんなことする暇があったら一重咲きのストックを栽培したほうが早い。

栽培ダイコンに無い独特の香気や辛味があるので、食用として見直す動きもあるようだ。

市販はされていないようだが赤や紫の品種(赤おろち、紫おろち)もあるようで、なかなか着眼点がクールだと思う。