seedling.
オキナワチドリ実生、小輪花。
オキナワチドリはものすごく個体差の多いランだが、選別増殖して個体名をつけて普及させていた趣味家がほとんど全部引退してしまったので、新規に個体名付きで紹介される選別品種がほとんど無くなってしまった。
それほど需要の多い花ではないため、生産者も試験的に1回だけ交配播種して、それっきり二度と生産していないなどという場合が多い。画像個体のように「変わってはいるが、売り物にしても値段がつかない」というような個体だと、品種名どころか、わざわざ選別して保存栽培しようとする変人 好事家自体がいない。売り物として見かけてもほぼ確実に一期一会。購入することなく見送って、後になって「あれは珍しかったのかも」と思っても、もう二度と出会う事は無い。