Amitostigma’s blog

野生蘭と沖縄の植物

Arisaema heterocephalum subsp. okinawense

Harvest of berry.

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オキナワテンナンショウの果実が赤熟し、茎が萎びてきたので収穫。

果肉に発芽抑制物質が含まれているので、種子だけ取り出して水洗いしてから播く。果肉は有毒で、素手でつぶすと手が腫れてしまう。手袋着用が必須。

 

....and seeds

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今年の果実は生長がやや悪く、種子が若干未熟でサイズもやや小さい。上出来とは言い難いが、この程度まで成熟が進んでいれば発芽はする。昨年度と交配親が異なる種子なので、増殖プロジェクト上では重要な一歩。

・・とか言ってみても、栽培需要が少ない植物を殖やしても自己満足でしかない。無意味な事をしているのは承知だが、狙って殖やすのが難しいので、交配のチャンスがあった時には交配せずにはいられない。

残念ながら今年は親株に雄雌がうまく咲き揃わず、交配できなかった。10株くらい育てていないと安定した交配増殖は難しい感じである。

*2017年追記:本種は平成29年度から特定国内希少動植物種に指定されることになった。栽培は禁止されないが、許可証を持つ業者以外から入手することは違法になる。

*関連記事は最上段、テンナンショウのタグをクリックしてください。