Amitostigma’s blog

野生蘭と沖縄の植物

Psilotum nudum

 

from Okinawa island, Japan.f:id:amitostigma:20151030152316j:plain

昨日のハナコミカンボクの根元。播いた覚えもないマツバラン(蘭ではなくシダ植物)が生えてきている。放置すると鉢内に充満して他の植物を駆逐してしまうので駆除すべきだが、なんとなく切るにしのびない。まあ、惜しければ掘って移植すれば良いのだが。

南方系の植物で、分布北限の本土だと稀産かつ絶滅危惧植物だが、沖縄本島では山に行けばそれほど珍しいものではない。成熟個体が一株あると胞子が飛んで、近在のあちこちから発芽してくる。時には道路の法面などにも生えていたりして、わざわざ採って育てるような人もいないようだ。

本土では江戸時代から矮性タイプなど各種の変異個体が選別・栽培・増殖されており専門店の通販で入手できる。興味がある方には野生型よりも、鉢植え向きの小型品種をお奨めする。

*2021年追記。掘って移植しました。↓