from Amami island, Japan.
アマミカタバミ。国内では奄美大島のごく一部のみに自生する超珍品。普通のカタバミの3分の1ぐらいの大きさで、山野草的にはヤクシマカタバミという商品名で呼ばれそうな植物。ただしサイズの点を除くと形状的にはただのカタバミなので、拡大画像で見ると珍品感が皆無。
実物を見ても、なんだか小さいカタバミだな、と思うだけで感動に乏しい。そのため育てているのはごく一部の変な人 好奇心の旺盛な趣味家に限られる。
性質はそれほど弱いものではないが、貯水組織が無いのでうっかり灌水を忘れると簡単に干物になる。真夏に直射光に当てても干からびて枯れる。
気温の高さには問題なく耐えるが、乾いた熱風に弱い。湿度が低いとハダニがつくので薬剤散布も必要。普通に鉢植えにした場合、真面目に世話をしないと長生きしない。
弱光でも育つので室内栽培に向いている。自生地が渓流沿いということを考えれば、クーラーの効いた部屋でLEDテラリウム栽培がベストかもしれない。
密生させて古い葉が植物体の上を覆ってくるようになると通気不良になって丸ごと腐る。テラリウム内などで壁面に延々と長く伸ばして育てるか、鉢植えであれば定期的に芝刈のごとく刈り込んで、細かい葉を次々と出させ続けていると鑑賞的に仕上がる。
元気に育っていれば種子が飛んで周辺の鉢から次々に実生が出てくる。つまるところ環境条件にうるさいだけで、基本的にはただのカタバミである。