Habenaria rhodocheila

from Thai.

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ハベナリア・ロドケイラ系。

ロドケイラ種群は地域変異が激しく、学者によって分類が異なる。「ロドケイラ」という名前で流通していても、産地が異なると性質や外見がほとんど別種だったりする。「エビネ」という商品名でキエビネ、ジエビネ、サルメンエビネ、ナツエビネが入り混じって売られているような感じだろうか。

画像個体は葉が緑色の無地だが、種類によってはウズラ斑や縦縞の地模様が入るものもある。画像個体の球根は扁平なイチョウイモ型だが、ウチョウランに似た細長い形の種類もある。

一般に流通するものはタイの蘭園から輸入されてくる熱帯域のものがほとんどのようで、どれも低温にきわめて弱い。洋蘭業者の温室内で冬でも20℃程度にキープされている場合は放任状態でも毎年咲くようだが、15℃を切ると死亡率がはねあがる。(工夫しだいで低温越冬できないこともないが、生育サイクルが乱れて長期栽培は難しい)

もともと分球率が低い植物なので、ガンガン加温できる設備がないと栽培のハードルがものすごく高くなる。

実生しようとしても高温時・低温時に開花すると稔性がガタ落ちする。おまけに近交弱勢がおきるのでセルフ実生は不適切。タイではごく普通に殖やしている蘭園もあるようだが、日本の大部分の地域では本質的に気候に合わない。

栽培不可能とは言わないが、日本国内で育てた場合ほぼ確実に、最終的には消耗品になる。