Amitostigma’s blog

野生蘭と沖縄の植物

Selaginella lutchuensis

in habitat. Okinawa island, Japan.

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ヒメムカデクラマゴケ。沖縄本島中部にて。

 コケという名前だが、シダの一種。国産種で言うとイワヒバやカタヒバと同属だが、ものすごく小型で目立たない。分布域は鹿児島県南部以南(ネットでは八丈島にも分布しているという情報があるが、国内移入種か自然分布か不明)実質的に琉球列島固有と言っても良い植物なのでもっと注目されても良いような気がするが、生えていても盗掘されるどころか存在に気づいてもらえないぐらい影が薄い。ほとんどの人にとっては「名もないコケ」の一つにすぎないのではあるまいか。

 外国産のクラマゴケ類には観葉植物(セラジネラorセラギネラ)として販売普及している種類がいくつもあるし、近年ではインドネシアあたりの大型種がテラリウム栽培用として導入されてもいるが、本種は栽培している人をほとんど見かけない。よく見ればそれなりに魅力的な植物ではあるのだが小型で耐久力が乏しく、他種に比べて栽培が非常に面倒くさいのが園芸対象としては致命的である。

 イワヒバと違って植物体が乾燥するとあっさり死んでしまい、二度と復活しない。それゆえ栽培時には表土を絶対乾かさぬよう注意せねばならない。一方で表土に密着しているので過湿にすると簡単に腐って全滅する。それゆえ湿度は十分に、なおかつ適度な通風を保って蒸れぬよう注意し…と、繊細な地生蘭を扱うかのような管理が必要になる。

 そこまで手間をかけるなら、もっと観賞価値の高い植物はいくらでもある。苦労して育てあげたとしても地味な「コケ」にすぎないので誰も褒めてはくれない。よほどの物好きでなければ途中で育て続ける気力が尽きて終了だろう。

 まあ、こういうものは栽培しようと思うのが間違いだろう。野外でルーペで見て観察するに留めておいたほうが賢いような気がする。

Chloraea chrysantha in flask

seedlings

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クロラエア・クリサンタの無菌実生苗。気温が下がってきて夏期休眠から目覚めた。親個体については過去記事参照。

 栽培・繁殖に関するデータはしっかり収集できたが、結論としてはこれも(管理人の基準では)栽培不可能種である。ネジバナのように短命で、実生増殖しないと維持が難しいランだからだ。だったら実生しようと口で言うのは簡単だが、別血統の入手が至難なので近交弱勢の壁を越えるのは容易でない。

 まあ、Chileflora社から10年に一度くらいリリースされる現地採取種子を何度も輸入して、多数の血統から構成された繁殖個体群を立ち上げ、血統を記録しながら定期的かつ計画的に交配し実生更新していく…というところまでやるなら継続的に維持することも可能ではあろう。しかし、5年に一度しか咲かない、咲いたら高率で枯れる、観賞価値もいまいち…という植物をそこまでして維持したいと思う栽培家はいない(断定)。

 ガチで取り組む気概が無く、一株だけのお気軽栽培で満足していれば長期的に見れば消費栽培しかできない。

 思うに栄養繁殖だけで普通に維持できるようなランなら、バイオ技術が存在しない時代から園芸化が進められ、すでに古典園芸化しているはずなのだ。さらにバイオ増殖が一般化してからも園芸化されていないランは、山採り流通・消費栽培の段階から先に進めるには労力がかかりすぎる・・つまり園芸普及させる上で何らかの致命的な問題がある植物だと考えたほうが良い。そういうものにあえて手を出すのは何もわかっていない馬鹿か、あるいは悪人か狂人だけだ。(管理人含む)

 ウチョウランエビネの栽培にしても、業者の実生増殖による量産体制(裏を返せば興味を持つ人が数多く現れたことによる、増殖業が商売として成り立つほどの継続した大量消費)が成立するまでは山盗り消費栽培の代表例であり、自然愛好家から憎悪されている行為だった。

 ウチョウランエビネの園芸化は業者実生による飽和供給・ウイルス未感染苗への入れ替え更新がなければ成立不可能。もし栄養繁殖だけで維持を試みていたとしたら供給量が乱穫消費に追いつかず、野生個体は趣味家にすべて食いつぶされて消滅していただろう。増殖業者が現れなかったら国内希少種(販売禁止)に指定され栽培対象にできなくなっていた可能性が高い。

 昭和時代の野生ラン趣味家なら絶対に野生植物の乱穫消費に加担しているはずだが、その頃の話は黒歴史として誰もが黙して語らない若い人達は、当時の趣味家がやらかした壊滅的な乱穫・殺戮栽培について古老から聞き出しておいたほうが良い。今おこなわれている山取り輸入栽培を考える時、反面教師になるはずだから。

 いずれにしても営利生産に不向きなランは個人栽培者がどれほど見事に育てても、いくら殖やしても最終的には「後継者がおらず、何一つ残らなかった」という結末を迎えてしまう。それは大局的に見ると「栽培できない」植物なのだと思う。

ダイサギソウは栽培不可能(異論は認めない)

Habenaria dentata ’Hakuho-zhishi'(White Phoenix)

from Okinawa island, Japan.

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 ダイサギソウ「白鳳獅子」系。沖縄本島で見つかった変異系統。亡き師匠が発見者から譲り受けた個体がオリジンだそうで、管理人は師匠から種子を分けてもらって無菌培養で育成、その後も実生で定期的に継代しながら30年ほど育て続けている。

 サギソウの変異品種「飛翔」と同様、側愕片の下半分が唇弁化した系統で山野草用語では「獅子咲き」と呼ばれている。系統名は管理人の師匠が命名したもので、ダイサギソウの台湾名「白鳳蘭」の獅子咲き系統という意味だと聞いた記憶がある。

 変異の遺伝様式も「飛翔」と同じく優性遺伝で、他種のハベナリアと交雑した場合でも実生に獅子咲きが出現するので交配親としても興味深い。(なお、後述するがダイサギソウは無交配結実種なので交雑母体にできず、花粉親にのみ使える)

 

left:'Hakuho-zhishi'

right:Normal frower from Kyusyu island, Japan.

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 左が「白鳳獅子」タイプ、右が鹿児島産の日本型標準花。こうやって並べれば違いが判ると思う。

 しかし普通の方はダイサギソウの標準的な花がどういうものなのかよく判っていないので、たまたま「白鳳獅子」タイプを入手しても、唯一無二の系統だという事にまったく気付かない。時には植物関係のプロが書いたネット記事で、普通のダイサギソウの見本写真として使用されていたりする

 ちなみにダイサギソウの花型は産出国によってかなり違いがある。日本本土から四国・九州までのダイサギソウはほぼ同一で混ぜてしまったら識別できないが、台湾以南の海外産ダイサギソウは花型だけで国産と見分けがつく。

 参考リンク、タイ産ダイサギソウ。産出国ごとに花型が異なる。

 奄美以南の系統は外見的には本土産と同じだが生育期間が2ヶ月ほど長く、本土ではきちんと温室栽培しないと生育サイクル完了前(果実が熟す前)に枯れてしまって、株が大きくならないし種子も得られない。(後述するが、個体寿命が短いので種子更新しないとほぼ確実に消費栽培になる)

 さらに熱帯アジア産ともなれば本土産とはまったくの別種だと考えたほうが良いくらい性質が異なっている。早春から加温して促成栽培しても、蕾が出てくるのは晩秋になる。そのあと開花して休眠するまで、ずっと生育適温(25℃以上)を保ち続けなければ生育サイクルが完結しない。本土の家庭用温室だと採種どころか花を見る事すら難しい。

 バンダのような周年生育種であれば、温度不足=2年で1サイクル分の生長でも隔年開花になるだけで済む場合「も」ある。しかし落葉休眠期のある熱帯植物は、真夏が生育最盛期になるよう温度調整してサイクルを合わせてやらないと生育がおかしくなる=そのうち枯れる。

 そういうわけで南方地域産ダイサギソウは栽培上は国産種と似て否なるものであり、はっきり言って「初見殺し」である。産地不明の苗は、どれほど安くても初心者は入手しないほうが良い。

 

seedling

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「白鳳獅子」系実生、2018年フラスコ出し初花。大部分はまだ未開花。

 ダイサギソウは株が老化してくると分球しなくなり、ウイルス耐性も低いので同一個体の長期維持は難しい。本土産個体を20年以上育てているという方もおられるようなので育て方によってはそれなりに長生きすることもあるようだが、管理人の栽培だと頑張っても同一個体は10年持たない。安全率を考えて最低でも5年に一度くらいは実生し、常に3世代くらい同時に育て、古くなってウイルスに感染した個体を若い個体と入れ替えながら系統維持している。

 ダイサギソウは近交弱勢の激しいハベナリア属としては例外的に、一株だけで自動結実して無交配で勝手に種子ができてしまう性質をもつ。そのため系統維持する場合に交配親として多数の個体を維持しつづける必要が無い。

 無菌培養が容易だが(きちんと完熟種子が得られるように管理していれば)何もしなくてもこぼれた種が飛んであちこちの鉢に自然実生が出てくる。栽培場での自然実生発生率はネジバナの次くらいに高い。(ただし「段ボール蒔き」は湧いてくる菌が合わないようで、ほとんど発芽しない)それゆえ日本で入手可能なハベナリアの中では最も系統維持しやすい種類の一つである。

(注:「長期維持がクソ面倒臭いハベナリア類の中では」の話である。本土産であっても花壇に植えたり他種との寄せ植え管理で適当に育てて長生きするような植物ではない。一般論としては「カタギの人間が手ェ出して良いもんじゃねぇんだよ、痛い目に遭わないうちにとっとと帰れ」と冷たい態度で追い返すぐらいの栽培難度である)

 

seedling

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 実生初花。

 希少な系統なので自分一人で育てていて絶種させてはいけないと思い、殖やした苗は積極的に草友に譲ることにした。とはいっても栽培が易しいとは言い難い草なので渡す相手はそれなりに選ばせてもらうことにし、植物園などにも渡しておいた。入手してからの20年で、のべ100人ほどに配っただろうか。まあ全員が栽培に成功することは期待していなかったが、3人ぐらい真面目に維持してくれる人がいれば絶種の危険は大幅に減るだろうという目論見である。「この草は実生更新が必須ですから、必ず実生を試みてください」と全員に言い添えるのも忘れなかった。

 結果から言うと維持してくれた方は一人もいなかった。植物園は初年度に栽培を失敗した。ある程度の年月、栽培できていた方は少なからずいたのだが真面目に殖やそうとした方は一人もいなかった。無菌培養技術のある方も、漫然と育てるだけで播種しようとしなかった。追加配布を中止して10年。現在では管理人が配布した個体はすべて消滅してしまったようだ。

 まあ、思うところは色々あるが語るのはやめておく。判ったことは自分がいくら一所懸命に殖やしても、維持する事に興味のない趣味家が増殖分を全部食いつぶしてしまうので最後には何も残らないという冷徹な現実だった。

 結論としてはダイサギソウは個人がある程度の年月、保持していくことは不可能ではないが、世代を超えて栽培下で残していくことはできない。そういうものは管理人の基準では栽培不可能種である。この結論に対して異論を認めるつもりはない。

*他のダイサギソウ関連記事は最上段にあるHabenariaタグをクリックしてください。

ダイサギソウ相次ぎ盗掘か – 奄美新聞

Aster asa-grayi

in habitat, Okinawa island, Japan.

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イソノギク。奄美大島沖永良部島沖縄本島に分布する。海岸の岩場で見られるが、自然海岸が破壊されつくした沖縄本島では、まとまった個体数が見られるのは天然記念物指定の景勝地、万座毛の風衝植生地域ぐらいしか無い。多年草ではあるが短命で、自然状態だと開花後に高率で枯れる。基本的には種子で個体更新しながら存続している植物。

自家不和合なので、1株だけになってしまうと繁殖できずに絶えてしまう。画像個体は保護区域外に数株だけ残っている小群落だが、いずれ消滅してしまうのではないかと危惧している。

栽培自体は難しくないのだが、親株は老化するとあっさり枯れてしまうので、さし芽などで常に新しい苗を育てておかなければ維持できない。実生も可能だが、近親交配を続けると弱体化するため、持続的に実生更新するにはある程度の個体数が必要になる。また、交雑しやすいので近縁のアスター属と一緒に栽培していると簡単に雑種ができ、そちらのほうが強健なので純血個体を駆逐して入れ替わってしまう。採種母株は隔離栽培が必要。

野外から連れてきて遊びで一時的に付き合うのは簡単だが、本気で栽培維持していこうとすればものすごく手間がかかる。こういうものは園芸的にはむしろ栽培不可能種と考えるべきだと思う。

Juniperus taxifolia var. lutchuensis

from Okinawa island.

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管理人宅植栽、オキナワハイネズ雌木・・だと思うが、本土産のハイネズと酷似しており、正直なところ同定には自信が無い。

20年以上前に沖縄本島北部の海岸に自生していた個体から果実を採ってきて、自宅で実生育成したもの。なので自生系統だと思うのだが、親株が野外逸出したハイネズだった、という可能性も無いとは言えないので断定は避けておく。間違っていたらご指摘いただきたい。

オキナワハイネズは、針葉樹がほとんど無い沖縄において例外的に自生するヒノキ科ビャクシン属の低木。海岸の岩場などに生え、横に這うように伸びて背が高くならない。グランドカバー樹木として秀逸なので、沖縄では造園業者などが増殖苗を庭園に植栽していることがあるが、全国的に見るとハイネズのほうが販売流通量が多いようだ。

沖縄ではそれほど珍しい樹木ではなかったらしいが、沖縄本島では開発によって自然海岸がどんどん消失し、残っていたオキナワハイネズも盆栽素材として掘りとられたりして無くなってしまった。周辺の離島では普通に見られる場所もあるらしいが、沖縄本島では野生個体は探してもほぼ見つけられない。ごく稀に、人が近寄れない断崖に1本だけポツリと生えているような事もあるが、ほぼ絶滅状態と言って良いのではないかと思う。寂しいことではある。

ハベナリアを栽培できない理由

Habenaria medusa from seed.

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 ハベナリア・メドゥーサ(ミリオトリカ)。管理人実生個体。初めて入手したのは15年ほど前になるだろうか。それ以来実生で殖やしながら育て続けてきたが、結論としては自分には栽培不可能な植物だった。

 まず第一に低温になると球根が腐りやすく、ちょっと油断すると簡単に全滅する。最低温度を20℃以上に保てば腐る確率は大幅に減るが、わが家には洋蘭用の高温温室などという上等なものは無い。結局ハベナリアだけのために室内温室にヒーターを入れて管理することになった。

 完全に休眠したあとの球根であれば乾燥させると5℃くらいまでは耐えるようになる。その状態で販売されている球根を入手すると当地ならば無加温でも越冬できる。それで最初は加温がそれほど必要ないと誤解してしまった。その年の冬に葉が枯れきらないうちに温度が下がったら、新球根ごと腐って絶望することになった。

 結局のところ、いつ頃からどうやって乾かして休眠に移行させるか?などと工夫するのではなく、気温が下がってきたらただちに温室に入れ生長適温域を維持しつづける、が最適解であった。

 安定して越冬させられるようになったと思ったら、次の試練が耐病性である。葉が軟質で腐りやすく雨避けや消毒は必須。加えてウイルス耐性が春咲きエビネ並みであった。「すぐ腐るうえに分球率の低い野生系統のウチョウランが、エビネ並みのウイルス耐性だったら」という状況を考えていただきたい。理想的な環境の温室でのびのびと育って体力充実、アブラムシなどの飛来もシャットアウトしているというような素晴らしい栽培場であれば長期栽培も可能だろう。しかし管理人の手抜き栽培ではまともな病害対策ができていないので、同一個体を10年育てることは難しい。

 やむなく実生更新で新しい苗を育てて入れ替えながら栽培継続してきたが、これがまた無理があった。近交弱勢が激しいのでセルフ実生ではまともな苗ができない。別株を入手し、交配して実生を作るのは難しくないが、それ以降も実生を継続しようとするなら定期的に交配用の親株を購入せねばならない。それなら「枯れたらまた買う」で良いのではないか、という話になる。

 二度と入荷しないような珍種であれば、せっせと実生して栽培維持する意味も無いとは言わない。しかし永続的に維持するためには、近親交配を表面化させずに存続できるだけの個体数が必要になる。個人の限られた栽培数で実生更新を続ければ遅かれ早かれ近交弱勢をおこして滅びる。結局のところ栄養繁殖だけでは長期維持できない地生ラン類は、自分一人で実生していても大局的には無駄な仕事になる。

 某所でそういうことを話したら「何言ってるんだ、ハベナリアなんかそれほど難しいものではない」という反論があった。環境が整っていて、病気を発生させず、枯らしたり腐らせたりすることもない名人であればきっと難しくはないのだろう。5年や10年で枯らすような下手糞が栽培について語るな、と言われれば黙るしかない。

 残念ながら管理人の腕ではとうてい無理である。それが15年で得た結論であった。もう疲れたので実生更新はしない。画像個体が枯れたら終了にしようと思っている。

*他のハベナリア関連記事は、最上部のHabenariaタグをクリックして下さい。

↓関連記事の一例

Leucas mollissima var.chinensis

from Okinawa island, Japan.

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ヤンバルツルハッカ。沖縄本島産。画像個体は管理人の作場で雑草化していた個体で、若干日照が少ないため葉が長くて色が濃い。海岸で潮風と直射光に当たっている個体は黄緑色の葉で肉厚で毛深く、別種のような印象になる。

トカラ列島以南、沖縄から八重山諸島、台湾やフィリピンにまで分布する。国内では沖縄特産と言っても大きな間違いではない気がする。

名前からするとハーブの一種に思えるが、特別な香りは無い。ツル性でもなく、マノビハッカモドキとでも呼んだほうが正しい気がする。

花はそこそこ美しい感じなので、抜いて絶やすようなことはしていない。が、しいて育てるほどのものでもない。盗掘されて売られるような草ではなく、売品として見かけたこともない。しかし検索してみると育てている方がいて、世の中には酔狂な方がおられるものだと感心したりする。まあ人の事は言えないが。

最近はレアプラントがどうの、絶滅危惧種がこうのといった話に疲れてきた。そこらへんにある「普通の」花を静かに眺めて、お前も意外と綺麗だったんだな、とぼんやり過ごすほうが良くなってきたのは年のせいだろうか。